イエスはシモンにこう言われた。「こわがらなくてもよい。これから後、あなたは人間をとるようになるのです。」 (ルカ5章10節)
この言葉の正確な意味は、「あなたは人間を生け捕るであろう」という言葉なのです。
「人間を生け捕る」というのは、実は「人間を生かす、人間に生命を与える」という言葉が使われています。捕まえて殺すのではない。生かすというのです。
キリストの福音を伝えることによって人を生かす。私たちは食事をすることによって生命を保つことができます。私たちが食べる食物は、それ自体生命を持ったものでした。
お米も野菜も魚も肉も、すべて生命あるものが私たちに生命を与えるために死んでくれた、私たちはそのような生命をいただいて生きているのです。キリストは「わたしは生命のパンである」と言い、ご自身を私たちを生かす生命のパンとして与えてくださった。
このキリストの生命をいただき私たちは生きるのです。聖餐式はそのことを表しています。
主がヘテロにあなたはこれから人間を生かすために働くのだと言われたのは、そのようなキリストの生命を人々に与え、福音を宣べ伝えるという働きにペトロたちは召し出されたということです。
私たちも人間のたましいを生かす働き人に成長し福音を伝える人として出ていきましょう。